長谷川穂積が敗戦した。判定でリードしていながら、4回に強烈なパンチを食らってTKOである。体格的に有利な相手にややディフェンスを緩めて撃ち合いをしていた。パンチももらっていた。足も止まっていた。ああいう戦い方が結果的には裏目に出たことになる。
震災後ということで気合いが入っていただろう。気負いもあったことと思う。今、サッカー選手もゴルフ選手も、多くのスポーツプレイヤーたちが「尋常ではない気合い」が入っており、自分がジャパン代表であるという自覚を高くしている。それが良い結果を生むこともあり(カズ)、そうでないこともある。
スポーツだから、もちろん、勝ち負けはある。勝つこともあれば、負けることもあるのがスポーツだ。とても残念でくやしい思いはある。関西は涙雨である。しかし、歴代最強のボクサーの一人、モハメド・アリも何度も敗戦しながらそのつどカムバックして奇跡を起こしてきた。体が動かなくなったり、パンチが見えなくなったわけではない。また再起してがんばってほしいと僕は個人的に希望している。