これは久々に大ヒットの新書。僕らみたいな素人の問題は、原著を読んでも「世界観」がつかめないところにある。専門の人には「ご承知のように」「言うまでもないことだが」という世界観が見えないので、本の内容が理解できない。本書は、ウェーバーの「倫理」の周辺を見事に描写した本である。硬派な本でもある。ニーチェ、マルクス、シェークスピア、シュミットと「倫理」の関連が説明され、つながっていくような快感が楽しい読書であった。
via georgebest1969.typepad.jp