教育者のアウトカムは、教育者自身の通俗的なアウトカムで測られるのではなく、教え子の出したアウトカムによって測られる。そう僕は思っている。感染症業界ならば喜舎場先生の功績の大きさは、その教え子たちの活躍の度合いで推し量ることができる。地域医療であれば五十嵐正紘先生であろうか。こと教育者に関する限り、履歴書的なデータではその人の真の価値は分からないのである。そういう「教え子が出すアウトカム」という観点から言うと僕も結構サクセスフルな教育者であると思う。彼らの活躍を見ていると、もうそろそろ教育から足を洗っても叱られないだろう、なんて思うけれど、福井の寺澤先生から「大学は10年はいないと辞める資格はない」と厳しい訓示(呪い?)をいただいているので、まだ辞められない。