胃の痛みに苦しむ漱石、放蕩の生活と借金に苦しむ啄木、不倫と自らのスノビズムに苦しむ鴎外、大逆事件の人々。いま、よりによってこの時期に何故こんなに苦しい人々に邂逅せねばならなかったのだろう。それでも、この漫画からは目が離せなかった。人の命のはかなさ。この明治の末期から、日本は暗澹たる時代へと突き進む。僕らはどうだろうか。ここまでこてんぱんにされながらも、案外大丈夫ではないかと思うのだが、さて。
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