「どのくらい」シリーズ。いよいよ喫煙である。「喫煙は体にどのくらい悪いか」がテーマである。喫煙が体に悪いことはほとんどの人にとって自明である。僕にとっても自明である。もんだいは「どのくらい」悪いか、である。というわけで、この論考にはタバコの歴史も国際情勢もお金の話も禁煙指導法も一切登場しない(登場しなかったからといって、お前はその知識がないとなじるのはご勘弁)。タバコの体に良い面も、実はあるっつっちゃあ、ある。しかし、それはとてもささやかなもので、そんなに喧伝するほどのものではない。ここでのテーマにもフィットしない。したがって、これも割愛する(ただし、パラドキシカルなもの、つまり喫煙がリスクを増すと思われるのに逆説的なデータがあるものには言及がある)。